『鬼滅の刃』レビュー

ストーリー

本作は、大正時代の日本を舞台に、鬼に家族を殺された少年・竈門炭治郎が鬼狩りの道を歩み、鬼を倒すための冒険を描いた作品です。

炭治郎は、妹・禰豆子が鬼になってしまったことを知り、彼女を人間に戻すために、天元、善逸、伊之助という仲間たちと共に、強力な鬼たちと戦いながら、鬼殺隊の中でも最高の剣士を目指します。

主人公・炭治郎は、厳しくも優しい性格で、弟子入りした剣士・冨岡義勇や、鬼の前で無敵に立ちはだかる柱と呼ばれる鬼殺隊の上位階級など、多彩なキャラクターとの関わりが描かれています。

特に、人間と鬼の境界線を揺らいでいるというキャラクター・宇髄天元は、複雑で不思議な魅力を放っています。

作者の吾峠呼世晴氏の描く絵柄は、細かく丁寧なタッチで、人物の表情や物の質感など、細部まで緻密に描かれています。加えて、彩度の高いカラーリングも印象的で、美しい世界観が楽しめます。

本作は、壮大な冒険と美しい絵柄、そして個性的なキャラクターたちからなるエンターテイメント作品です。鬼狩りなどのアクション場面も迫力満点で、ストーリーも進んでいくにつれて、ドラマ性がより一層高まっていきます。

人間と鬼の境界を意識したストーリーテリングは、非常に興味深く、心に響く場面もたくさんあります。また、キャラクターが非常に魅力的で、続きが気になる展開が多いため、一度ハマると止まらないという魅力もあります。

総合的に見て、本作は何度でも読み返したくなる名作漫画だと思います。