「君の膵臓をたべたい」レビュー

あらすじ

「君の膵臓をたべたい」は、住野よるによる小説を基にした漫画作品です。主人公の高校生・僕は、偶然クラスメイトの蓮実と膵臓がんであることを知ります。蓮実は、自分の人生を「圧倒的平凡主義」と称しており、余命が短いことを知らずに日々を過ごしています。そんな彼女に誘われて、僕は彼女と共に“やり残したこと”を実現し、少しずつ心を通わせていきます。

感想

「君の膵臓をたべたい」は、切ない恋愛物語でもあり、死を迎える人の心情を描いた物語でもあります。それに加えて、主人公が蓮実と接していく中で成長していく姿も見て取れるところが魅力的です。また、蓮実が残した手記を通じて、彼女がどんなに生きることを大切にしていたかが浮かび上がってきます。その手記が、読者にもエールを送ってくれます。漫画で描かれているシーンが、どこか現実的で共感できるものがあり、この作品を通して大切な人との時間を大切にしたいという気持ちが芽生えました。

まとめ

「君の膵臓をたべたい」は、テーマが重いものの、繊細なタッチで描かれた作品です。作者の住野よる氏が、精神的に成長していく若者たちの姿を描いた小説が好評を博し、その流れを受けて漫画化された作品です。「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」や「氷菓」といった青春モノに引き続き、きっと今後も住野よる氏の作品から、新たな楽しみ方を見つけられることでしょう。