『鬼滅の刃』レビュー

物語

『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴さんによる漫画作品で、2016年から週刊少年ジャンプに連載されている。物語は、幼い頃に家族を鬼に襲われ、唯一の妹「禰豆子」だけが人間の姿を保っている主人公「竈門炭治郎」が、妹を人間に戻すため、そして鬼を倒して人々の命を守るために鬼狩りの旅を始めるところから始まる。

竈門炭治郎をはじめとする、個性的なキャラクターたちが魅力的。炭治郎は、明るく前向きで、妹思いの弟育ちの青年。禰豆子は、心を開いた人間にしか笑顔を見せないが、本当は意外におしゃべりで可愛らしいキャラクター。そして、炭治郎と同じく鬼狩りをする「柱（はしら）」たちの強さや人間味にも注目が集まる。

物語の舞台は、大正時代の日本。鬼と人間の戦いが繰り広げられ、謎めいた鬼の存在や鬼を倒すための特殊な剣「日輪刀（にちりんとう）」など、独自の世界観が展開されている。また、書き込みに力を入れた吾峠先生の表現力により、タッチも荒削りで独特な世界観を見ることができる。

『鬼滅の刃』は、個性的なキャラクターと魅力的な世界観、そして物語が織り成す感動的なドラマが魅力の漫画作品。また、アニメ化された際は各所で高い評価を受けたことでも知られている。ジャンプの新しい看板作品として、今後ますます注目が集まること間違いなしの一作だ。