「鬼滅の刃」レビュー

あらすじ

明治時代の日本。主人公の竈門炭治郎は家族を鬼に襲われ、妹の禰豆子だけが生き残っていた。しかし、禰豆子も鬼になり、さらにその力で人の血を吸おうとする鬼たちと戦っていく。

本作は、一見シンプルながらも深いテーマが込められたストーリーである。鬼になって人を襲うことで人間の弱さや価値を問うことや、家族愛や仲間愛を描くなど、多様なテーマがある。

主人公の炭治郎は、家族を鬼に殺されたが故に、鬼を討つ鍛錬に励む強い意志を持ったキャラクターである。また、他のキャラクターたちもそれぞれ魅力的で、彼らが織り成すドラマにも魅了される。

エピソードごとに異なる鬼や鬼殺隊のメンバー、戦闘環境、戦闘スタイルといった要素が揃い、飽きずに楽しめる。鬼にはそれぞれ個性的な異能力があり、それを駆使した戦いも見ものである。

緻密な作画と躍動感あふれる動きが特徴、屋外の時には紅葉、桜、雪と四季を感じるビジュアルも魅力。また、美麗なCGも度々登場しており、世界をよりリアルに感じる。

「鬼滅の刃」はテーマ、キャラクター、アクション、作画と全てにおいて上質なアニメである。強いキャラクターたち同士が繰り広げる、感動的な物語をぜひ楽しんでほしい。