「鬼滅の刃」レビュー

あらすじ

村人の家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎は、妹の禰豆子だけが鬼化してしまったことを知り、彼女を人間に戻すため、鬼狩りの旅に出る。様々な鬼と戦いながら、炭治郎は禰豆子を人間に戻す手がかりを見つけるため、あの手この手で奮闘する。

キャラクター

炭治郎は、人情味あふれる主人公で、家族を奪われた悲しみを抱えながらも、妹を救うために決してあきらめない姿勢が印象的。一方、禰豆子は鬼にされたことで、人々との交流を完全に絶たれたため、心の壁が高い。しかし、炭治郎の優しさに触れ、感情を表すシーンもあり、心を打たれる。さらに、鬼として生きることに苦しんでいる鬼のキャラクターも多数登場し、ひとりひとりの背景や人間性が描かれるのが特徴である。

作画

鬼滅の刃の最大の特徴は、作者・吾峠呼世晴の描写力にある。荒々しさや美しさを共存させた作画が独特の雰囲気を醸し出し、特に鬼との戦闘シーンは迫力がある。また、書物の線を用いた演出や、ねじれた顔の表現など、斬新な画面構成も多く、見ているだけでも楽しめる。

まとめ

「鬼滅の刃」は、人間くささの染みついた少年が、鬼の悲哀に触れ、共感し、憎しみや悲しみを紐解いていく成長物語である。多様なキャラクターと作画の美しさ、迫力ある戦闘シーンが要素となった、今までにない新しいタイプのダークファンタジー作品と言える。全19巻となる完結まで、ぜひ読み進めて欲しい。


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