「ヒロアカ」のレビュー

あらすじ

十数年前、突如現れた人々に「個性」と呼ばれる超能力が与えられた。主人公・緑谷出久もそのひとりだが、無力であることを嘆く日々を送っていた。しかし、彼は理想のヒーロー「オールマイト」に出会い、強くなるための修行を積み、その道を歩んでいく。

感想

本作は、ヒーローとしての成長物語として非常に面白いと感じた。主人公の出久は、最初は無力で自分に自信が持てず、周りに阻まれながらも、進むべき道に進む姿が描かれている。特に出久とオールマイトの関係性は非常に魅力的で、教師と生徒、父親と息子のような絆が描かれている。

また、個性という超能力のバリエーションも非常に豊富で、読み物としても飽きない工夫がされている。キャラクターたちの個性には、それぞれ弱点があり、工夫しなければ使いこなせない点も描かれ、バトルシーンも非常に緻密な描写になっている。

ただし、登場人物が多く、その分彼らの立ち位置や感情がやや分かりにくく、混乱してしまうこともある。また、主人公が強すぎるため、彼が関わる話はある程度予想がついてしまうという欠点がある。

総評

「ヒロアカ」はヒーローとしての成長を描いた作品として、非常に魅力的である。緻密なバトルシーンや、個性に関するアイデアも面白い。登場人物が多いため、混乱することもあるが、それ以上に魅力的なキャラクターたちが多い。強すぎる主人公が予測をつけてしまう点はあるが、全体的に楽しめる作品である。