「アオアシ」のレビュー

あらすじ

高校生の藤村大地は、サッカーが大好きな少年である。しかし、怪我によりサッカーを断念し、新たな目標を探す中で、大学の陸上競技部に入ることを決意する。そこで出会った先輩の鎌田とともに、彼は走る楽しさを知っていく。

評価

「アオアシ」は、サッカーを始めたばかりの中学生が、高校でのサッカー部で成長していく、というストーリーを描いた作品「ハイキュー！！」の著者、古舘春一による陸上競技物語である。

登場人物たちの深い心理描写や、陸上競技の種目ごとの詳細な描写によって、競技を知らない読者でも没入感を持って読むことができる。また、競技に取り組むうえで必要な精神面の描写もユニークかつ適切になされており、物語に深みを与えている。

ただし、一部の試合のシーンが長く、追いつめるような展開が少ないため、飽きがちな場面があると感じる読者もいるかもしれない。

まとめ

「アオアシ」は、陸上競技ものとしては比較的新しい作品である。競技の種目や精神面の描写が特徴であり、古舘春一の才能が光る作品となっている。一部の読者には物足りなく感じる場面もあるかもしれないが、目標に向かって頑張る青春物語として、多くの人に楽しんでもらえるであろう。