「進撃の巨人」レビュー

あらすじ

人類は巨人からの脅威によって壊滅的打撃を受け、壁の内側に生きることを余儀なくされた世界。主人公エレンは巨人に両親を食べられ、復讐のため調査兵団に入団し、壁の外への遠征に挑む。しかしその途中で衝撃的な真実が明かされる。

評価

《進撃の巨人》は、作者・諫山創の描く強烈でグロテスクな世界観が一番の魅力だ。特に人間と巨人の残酷な戦闘は、読者を震え上がらせる。また、登場人物たちの生き様、各々の想いも丁寧に描かれており感情移入しやすい。中でも主人公エレンの成長の過程は見逃せない。

一方で、ファンの多いキャラクターが死亡するなど、作者の手厳しい筆致によって予測できない展開が繰り広げられるため、心理的な緊張感が常に保たれている。さらに、ストーリーの謎解きも巨人の正体や壁の秘密など、読み応え十分だ。

まとめ

《進撃の巨人》は壁の内側でも壁の外側でも、巨人との戦いを描く物語だ。作者・諫山創の描く強烈でグロテスクな世界観は一級品であり、登場人物たちの生き様がみどころの一つ。予想できないストーリーの展開に、読者は常に心の緊張を保ちながら物語に没入することができる。大ヒット作品であり、アニメ化もされているため、ぜひ一読をおすすめする。

参考：「進撃の巨人」公式サイト