あらすじ
人間を餌として狙って襲ってくる巨人たちと、その巨人たちから人類を守る壁の内側で暮らす少年エレンと、彼と共に巨人を撃退する調査兵団の戦いを描いた物語。
感想
『進撃の巨人』は、異世界と現代社会との揺れ動く巨大なパノラマを描いた、圧倒的なスケール感が魅力の作品だ。巨人に対する恐怖と、人類としての生き死にを悩む人間たちの生存戦略が、緻密かつ激烈に描かれている。 物語の進展に伴って登場するキャラクターも魅力的で、彼らが抱える秘密や想いといった人間ドラマがこれまた見逃せない。また、戦闘シーンも豪快で迫力があり、読んでいると自分自身も戦いに身を投じているかのような感覚に陥る。
ただし、作品に一つの欠点として、巨人たちの正体や世界観といった謎が、非常に多い上に解き明かされるまでに時間がかかる点がある。また、クライマックス前に関する展開が非常に重いため、読んでいる間にフェードアウトしてしまう人もいるかもしれない。
まとめ
『進撃の巨人』は、恐怖やドラマ、アクションといった多彩な要素をバランス良く盛り込んだ大傑作。世界観についての詳細や、展開が重いと感じる部分もあるが、それを補うように描かれた精緻なキャラクターたちの描写は、読んだ者を不思議な魅力にとりこにするだろう。是非、一度読んでみることをおすすめしたい。
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