ストーリー
春秋戦国時代、中国を舞台に戦乱が絶えない中、若き将軍・信は、秦軍の一員として生きる目的を求め、母の故郷である、春申君の家臣である蒙武と出会う。蒙武は、秦への反乱勢力「山の民」に対する戦いで、憧れの将軍・華陽に出会う機会を与える。
一方、燕から出奔した少年・けんは、八卦山に近い闇の森に住む孤児たちのリーダーとなる。闇の森に住む者たちは、周辺の諸侯から度重なる攻撃を受けており、けんたちは大陸の平和のため、「山の民」と手を組み、戦いを始める。
レビュー
「キングダム」は荒々しく、一般的な日本の漫画とは大きく異なる。主人公たちは、あらゆる過酷な試練に直面し、必死に生き残っていく。描かれる残酷なシーンや武器や戦略の詳細は、どこまでもリアルであり、読者を引き込んで離さない。
また、登場するキャラクターたちは、それぞれに魅力的であり、複数のストーリーラインが組み合わされ、複雑な政治的な陰謀が展開されていく。そのため、繰り返し読んでも飽きることがない。
綿密に計画された時代考証や、作者の丁寧な描写により、読者は中国の歴史がより深く理解できるようになる。漫画としても、歴史・冒険・戦略・政治・成長物語といった要素を全部盛り込んでいるので、どんな読者にもオススメできる漫画だ。
評価
「キングダム」は、歴史漫画の中でも最高峰の一つである。この作品を読むためには多くの時間が必要かもしれないが、その価値は十分にある。絵柄も細やかで美しく、丁寧に作り込まれた構成は見事なものである。
最新の25巻でも、新キャラクターの登場や意外な展開などがあり、全く飽きさせない。私は、次巻が発売されるのを心待ちにしている。
※このレビューは、私が個人的に楽しみを見つけるために書いたものです。全くの主観であり、正確であることを保証するものではありません。
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