『キングダム』レビュー

あらすじ

『キングダム』は、紀元前5世紀中国の戦国時代を舞台にした歴史漫画である。主人公の少年・信は奴隷として生まれたが、「大将軍」を目指し、天下の覇者・漢王朝の中心である都・咸陽（かんよう）に上り詰める。戦の技術“兵法”を身に付け、「戦の神様」と称される“武王”に師事することで、天下統一を目指す息詰まる物語が展開される。

感想

『キングダム』は、ストーリーの展開が非常にうまく、読者を引き込んでくれる作品だと思う。実在した有名武将が登場するのも魅力的で、一つ一つの戦いが息詰まるほどのスリルと緊張感を持って描かれている。また、主人公・信の成長や友情、ライバルの存在などが描かれた人間ドラマも見どころのひとつだ。一度読み始めると、ついつい夢中になってしまう作品だ。

作画・キャラクター

作者の原泰久氏の作画は、見ているだけで迫力があって素晴らしいと思う。特に、戦闘シーンはダイナミックで迫力満点であり、ため息が出るほど美しい。キャラクターも、それぞれが個性的で魅力的に描かれている。個人的に、主人公の信と少年・騰というキャラクターが好きで、二人の友情が切なくも美しいと感じた。

まとめ

『キングダム』は、歴史漫画というジャンルを超え、どんな方にもオススメできる傑作作品だと思う。戦乱の時代を生きる人々の思いやり、愛、野心、そして必死の思いが描かれる物語は読む者を圧倒する。中国史や戦国時代に興味がある方も、そうでない方も、ぜひ手に取って読んでみてほしい。