「君に届け」レビュー

あらすじ

「君に届け」は、椿高校に通う主人公・翔子が、内気でクラスメイトから浮いていた沙希という女の子と出会い、距離を縮めていく物語。沙希は翔子の前では明るく振る舞い、実は家庭環境が複雑であることが明らかになっていく。翔子は沙希を助けるために、周りの人たちや自分自身と向き合いながら、沙希との絆を深めていく。

感想

「君に届け」は、きわめてストレートな展開による物語の進行に、青春の情熱や不安、寂しさ、喜びなどの感情を織り交ぜた作品だと感じる。特に、主人公の翔子が当初から持ち合わせていた、自分自身との葛藤や過去のトラウマと向き合っていく様子が、非常にリアルに描かれていると思う。

また、翔子と沙希の関係性は、近年の少女マンガの中でも際立っている。沙希が翔子に向ける優しさやフォロー、それに対して翔子がその優しさに触れて感動する、というシーンが何度も登場するが、それが巧みに物語の構成の中に組み込まれている。また、それを取り巻く登場人物たちの個性や魅力もきちんと描かれている。

絵柄についても、非常に美麗で細かく描かれている点には感服する。特に雰囲気の出し方が巧みで、ストーリーの流れに追随して表情や声のトーンが切り替わる様子が臨場感ある。

まとめ

「君に届け」は、主人公と沙希の出会いをキッカケに、お互いを助け合って成長していく様子が非常に魅力的な少女マンガだ。ストレートな展開とともに、登場人物たちの感情の描写がリアルに表現されており、その魅力に引き込まれること間違いなし。


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