『キングダム』のレビュー

あらすじ

「キングダム」は、中国戦国時代の紀元前475年から紀元前221年にかけてを舞台にした歴史戦記マンガです。主人公の少年・信（しん）は、国を滅ぼした大将軍・王翦（おうせん）によって父親を殺された経験を持ち、彼の部下・蒙恬（もうてん）に憧れを抱いて商人の元で鍛えられます。その後、自身も蒙恬の部下として王翦に立ち向かうために、兵法や武術を磨き上げ、王翦との戦いに臨みます。

漫画の特徴

本作は、膨大なキャラクターや戦いの描写が特徴的です。作者の原泰久氏は、一回の戦いで何十人もの人物をスリリングな演出とともに登場させ、読者を引き込んでいます。登場人物たちも、「このキャラクターはこの戦でこういうことをした」「この人の出身地はここで、過去にこういう苦労をしてきた」といった、緻密な細かい設定があり、彼らの背後にある大きな物語のようなものを想像させます。

また、「キングダム」には戦国時代後期の膨大な史料から、登場人物や戦役などが取り入れられています。そのため、中国の史実に翻弄されながら、信や彼の周囲の人物たちが成長していく姿が描かれています。

評価

本作は、緻密な設定や、スリリングな戦いの描写、多彩な登場人物たちが魅力的であると評価されています。また、「キングダム」には、信の成長にともない、中国全土が地図とともに描かれていく様子があるため、歴史マンガ好きな人にも楽しめる作品となっています。

ただし、前述したような細かい設定があるため、読者は綿密にストーリーを把握しながら読まなければならないため、入り込みにくいという声もあります。

まとめ

「キングダム」は、戦国時代を舞台にした歴史戦記マンガであり、膨大な戦いや登場人物が特徴的です。彼らの姿を見ながら、また中国史実とともに成長していく主人公・信の姿を追うことができます。緻密なストーリー設定があるため、入り込みにくい部分もありますが、歴史マンガが好きな人にはおすすめできる作品です。