「キングダム」レビュー

ストーリー

「キングダム」は、中国戦国時代を舞台にした戦記漫画である。
主人公の少年・信は、山賊の出身であるが将来戦争を生業にすることを志し、自らを鍛え上げていく。彼が出会うのは、同じく中国戦国時代を生きる、実在した諸侯たちである。

信は様々な戦場で戦い、自分たちの国を守るために大尉・将軍にまで昇り詰める。しかし、戦争中に自分が望まぬことをした人たちがいたことに気づき、信は自分自身と戦うこととなる。

「キングダム」には、主人公である信をはじめ、実在した人物がモデルとなっている登場人物たちが多数存在する。その中でも、真の目標を持っている人物が魅力的に描かれている。

また、敵である軍の大将も細かく描かれており、彼らにもそれぞれの思いや目的が存在することが分かる。主人公だけでなく、様々な人物たちがストーリーを盛り上げる。

絵柄は、描写される戦闘シーンなどによく合ったタッチが特徴的である。キャラクターたちの表情や衣装も、中国戦国時代を思わせるデザインで統一されている。

階級が上がるにつれ、衣装などもより華美になっていく様子が、登場人物の成長を感じさせ、ストーリー展開を引き立てている。

「キングダム」は、中国戦国時代を題材にした戦闘漫画である。主人公をはじめ、多数の登場人物たちが目的を持ってストーリーを動かしていく。絵柄も特徴的で、中国戦国時代を思わせるデザインで統一されている。歴史ファンや戦記ものが好きな人には特にオススメの作品である。