あらすじ
壁に囲まれた人類が、巨人に襲われる物語。主人公のエレンは、幼いころに巨人に家族を殺されたことをきっかけに、巨人を駆逐するために戦う決意をする。
ストーリー展開
全巻読んだ感想として、ストーリー展開がとても緻密で、つい先の話との繋がりが明確で丁寧に描かれているのが印象的です。何度も読み返しても新しい発見があるような作品です。
巨人に襲われる毎日に怯える壁内の人々。彼らを守るためには、壁外への攻撃も必要不可欠。先陣を切るエレンたち訓練兵団の活躍は、読者の緊張を高めます。
また、エレンたちの過去や壁内の陰謀、巨人と人間という敵対する立場が生む葛藤など、様々な要素が組み合わされ、見る角度によって物語の解釈が変わる奥深さも魅力のひとつです。
キャラクター
多くのキャラクターが登場し、それぞれの過去や思惑が描かれています。主人公のエレンは、巨人を打ちのめすために自ら巨人になろうとするエピソードがある反面、周囲への思いやりを見せる場面もあり、複雑な人物像が描かれています。
エレンの親友であるアルミンは、緻密な知識と冷静さを持ち、巨人を倒すための戦略を立てる立役者となっています。また、エレンに特別な感情を持つ元同期のミカサは、冷徹なまでにエレンを守り抜く姿勢が描かれています。
絵柄
作者・諫山創さんの絵柄は、重厚感と奥行きがある印象があります。また、アクションシーンの描写も見応えがあり、緊迫感が伝わってきます。
一方で、キャラクターの表情や仕草もとても細かく表現されていて、読者が感情移入しやすいのも良いところです。
まとめ
『進撃の巨人』は、壁内の人々の巨人に対する恐怖や、その中で生きる人々の葛藤を描いた作品です。単なる戦闘漫画ではなく、人間ドラマや陰謀の要素も加わっており、幅広い読者層から愛される作品になっています。絶対に読んで損はない一冊と言えるでしょう。
コメントを残す