「銀河英雄伝説」レビュー

概要

「銀河英雄伝説」は、田中芳樹による日本の小説シリーズが原作で、1988年から1997年にかけてOVAが制作された作品。SFの大河ドラマとも言えるスケール感と、リアルな政治・軍事戦略が特徴だ。

銀河の西側を統べる自由惑星同盟と、東側を統べる銀河帝国。双方が55年にわたって停戦していたが、同盟の英雄・ラインハルトと帝国の英雄・ヤンが戦場に現れ、それぞれ率いる軍隊で大規模な戦争が始まる。

近未来を舞台に、宇宙空間を舞台にしたストーリー。宇宙船や兵器などが登場し、また、船内でのライフスタイルや宇宙空間での戦闘など、細かな描写もある。政治・軍事戦略面では、各国の思惑が絡み合い、完全な善悪の区分けが無い点が魅力。

自由惑星同盟側に、ラインハルトやジェシカ、パウロなどが、銀河帝国側にはヤンやフレデリカ、ミッターマイヤーなどが登場する。それぞれに深いエピソードがあり、魅力的なキャラクターが多い。

1988年から制作され、その年代を考えると非常に高品質なアニメーションに仕上がっている。戦闘シーンは特に迫力があり、また、星間航行や宇宙空間の描写も手抜きが無く、没入感がある。

政治・軍事戦略という特異なジャンルに加え、キャラクターの深さやアニメーションのクオリティも高く、何度も観る価値がある作品。尺も長く、細かな描写もあるため、一気見ではなく、じっくりと楽しむのがおすすめだ。

以上が「銀河英雄伝説」のレビューでした。