「進撃の巨人」レビュー

ストーリー

物語の舞台は、人類が大きな壁に守られた内側のみで暮らしている世界。人々は外側にいる巨人という生物の脅威に晒されており、壁に囲まれた領域を守る兵士たちが彼らと戦っている。

主人公のエレン・イェーガーは、幼いころに自分の目の前で母親を巨人に喰われた過去を持っており、自らも巨人に復讐することを決意する。物語はエレンや彼を取り巻く人々の成長と戦いを描いていく。

登場人物

・エレン・イェーガー：主人公。巨人に復讐を誓う少年。
・ミカサ・アッカーマン：エレンの養姉妹。エレンを常に守り続ける。
・アルミン・アルレルト：エレンたちの友人。頭脳明晰な青年。
・リヴァイ・アッカーマン：兵士団の班長。冷静かつ厳格な性格。
・エルヴィン・スミス：調査兵団の指揮官。人々を勇気づけるカリスマ性を持つ。

イラストと表現

作者の諫山創氏の緻密さが際立った特徴的な絵柄が印象的である。緻密に描かれた巨人の表情や動き、緻密な背景描写とともに、心理描写も丁寧に行われている。

作中には、人間同士の闘いや非常に残酷な描写が多数含まれており、読者に衝撃を与える場面も多くある。しかし、それら描写は主人公たちの感情や信念を強く表現しているため、単に暴力的な演出としてではなく物語に必要不可欠な表現として用いられている。

総評

「進撃の巨人」は、巨人との戦いを描いた壮大なスケールと、緻密な心理描写、残酷な描写を織り交ぜた物語である。物語世界や登場人物の成長に加えて、巨人にまつわる謎にも引き込まれ、読者を飽きさせない。一度読み始めたら、次々と巻を手に取ってしまうこと請け合いである。